空を飛ぶ夢くらい見ろ

エンタメ備忘録

バロック 欠落のパラダイム/上田信舟

BAROQUE 欠落のパラダイム 下巻

BAROQUE 欠落のパラダイム 下巻

☆5
原作ゲームに興味はありつつも(こわそうだし難しそうだし早晩投げるわと思って)未プレイですが、少し用語を耳にする機会があって、特に「神経塔」なることばがやたらと好きだったのです。漫画なら読めるかなあ、上田信舟のゲームコミカライズなら損はしないしな、とずっと思っていたのでした。新装版発売おめでとうございます。少々wikipediaなども参照しつつ読了。
思ったよりはグロくもなく、かわいいなあとほのぼのするシーンもあり——まあこういうところはこの作者の味ではある。「なかなかわかりにくい漫画」とカバー下にはありましたが、そんなでもなかったかなー。まあもともと全部説明されてしまうより少し謎かけを振られるほうが好みってなんだけど。
ラストシーンは胸が熱くなりますね……。特に上級天使と天導天使のやりとり、あれ原作にあるのかないのかわからないですけどすごく好きです。「変な姿勢で首が痛い」、笑っちゃったよ。
触れた世界がそのままで、でも少しだけ変わって、続いていくのは、とても嬉しい。

アガルタ 完全版/松本嵩春

☆4
完結。正直わけがわからない話だし、ジュジュの選択にも理解が及ばないままなんだけど、REALとジュジュの関係はいまだにクるものがあるなと再確認しながらの読了でした。
わたしはどこまでこの漫画をちゃんと読めていたのかなー……。などとは思うものの、わたしの基礎のあたりにいまだ存在する漫画ではあるのでした。荒廃SFとボーイミーツガール大好き。15年前にこれ買ってた兄貴、GJ。

ちょー美女と野獣/野梨原花南

☆5
電子書籍化に喜び勇んで購入、再読。1巻はねえ、ダイヤちゃんのかっこよさといじらしさがとても好きなんですよ。作中ではうわっと思うようなつらいことも起こるんだけどだいたいずっとにぎやかで楽しくて、時折はっとするような言葉が挟み込まれたりまっすぐに背中をのばしてくれたり、やっぱりわたしは野梨原花南というひとが書く話がとても好きなんだなあと思った次第です。

春が待ち遠しいですね。

しかし1997年発行ってまじかよ。うわーおー。‬