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空を飛ぶ夢くらい見ろ

エンタメ備忘録

紙の本じゃないとヤダヤダ病(アナログ野郎が唸っているだけ)

わたしの生活としては非常に珍しいことなのだけど、立て続けに旅行などに行ったため、新刊購入タイミングが狂いに狂っている。「翼の帰る処」の最終巻、やっと買えたー。いつ読めるんだろう、と思うけど(ゲーム積みすぎ)。

ところで、新刊の購入を電子書籍にする予定はまだない。しかし、惹かれてはいる。いいよー、と言っている人を何人も見る。Kindle Paperwhiteの新しいモデル、日本限定漫画モデル発売のニュースだって、とても魅力的だった。導入したときのメリットにも想像はつく。断然、物理的に楽になる。床積み本、視覚的に飛び込んでくる「まだ読んでない本」の量に悩まなくてよくなる。古書店に引き取ってもらうのだって手間がかかるし毎回三日は選別に苦しむのだから、時間の余裕もできる。ページが折れたり破れたりすることも、色褪せることもない——つまり、読み終わってそのまま寝てしまい、表紙が折れたときの悲鳴ともおさらばだ(稀にやる)。「また本買ったの?」という、なんの非難も込められていないはずの家族の声に、必要以上に引け目を感じなくても良い。ぜったい良い。とわかっているのだが、踏ん切りがつかないままでぐずぐずしている。

電子書籍と紙の本をどちらも買う場合のことを考えている。
「まずデータで買って、気に入って手元に残したいなら、紙で買う」のがよい、のだろう。理屈としては納得がいっている。しかしどうにも気持ちがついていかないのだった。主従が逆転している気がしてならない。
納得できる流れとしたら、こうだ。まずは紙の本を買う。そして内容が気に入ったら、同じ本の電子書籍も買う。いつでも、どこでも読めるようにするために。これならしっくりくる。誰かにおすすめしたいときに、紙の本を貸して、その間は電子書籍で楽しむといったこともできるだろう。ジュンク堂ユーザーなのでhontoさえ使えば読割50で半額だし、それでもいいかなーとは思っている。
ただし、さすがにこれをやる意味は薄いわな。「なんで?」って、思う。「うるせえ! 紙の本が好きなんだ!」としか言いようはない(音楽配信についても似たようなこと言ってる)。
ああでも「魔導の系譜」は物理書籍を思いのほか気に入ってしまって、上記の流れで電子版も買いました。とてもよかったのです。

しかし自宅ではやはり紙の本をめくっている。電子書籍の専用端末を持っていないせいでもあるんだが「あれって、どこに書いてあったっけ?」と思ったときに適当に見当をつけてページをめくれるのは物理書籍のいいところ。検索したらいい話だけど、頻出単語しか思い出せないことってあるんだよな。

「好きだと思えるものを、自分の手で探す」のが好きだ、というのも影響しているんだろう。
どうしても店舗では手に入らなかったものとか、絶版だったとか、どうもこれは予約しておかないと売り切れてしまいそうだぞというものをネットで買ったことはあって、その購入履歴によって「これも好きじゃない?」っておすすめされた経験が、引っかかってる。これ、電子書籍でも起こるよね? 便利だろうなあと思うし、購入データさえ溜まれば、ばっちり好みを把握した秘書になってくれそう——だけど、だからこそ、距離を置きたくなる。それって「探してる」ことになる? 降り注がれる情報だけで満足しちゃって「偶然、出会う」ってことがなくなっちゃわない? ——なんてことを心配している節がある。考えすぎって気もしてるが、人間は便利なものには負ける生き物だしさー。
あと、少しでも「押し付けられている」と感じるともう一切触れたくなくなってしまう奴だし。別に(多分)エログロでもないのに、webで宣伝を見過ぎて、すごく周囲で評判がいいのに読んでない漫画とかある。いや、webでの漫画広告ってショッキングで見たくもないものが多いので、イメージが悪いんだよ……。クリックしたくない。

「自分で選んで、これに行き着いたのだ」と思いたいのだから、事前情報は少ないほうが都合がよいんだな。だからリアル書店に行きたい。ずらっと並んでいる中から、ほとんどインスピレーションみたいなもので、自分の読むものを決めたい。電子書籍で、レビューが悪かったり星が少なかったりすると買わないだろうなー。自分に合うか合わないかは、読んでみないと判断できないのにね。

自分マイナー趣味でつらいわーとかぐだぐだぬかすこともあるのだけれど、そりゃそうなるわよな。たぶんもうしばらく紙の本を買い続けます。あー、多分、配本の遅い/品揃えの薄い地域に引っ越さない限り……。