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空を飛ぶ夢くらい見ろ

エンタメ備忘録

黒猫邸の晩餐会/嬉野君

黒猫邸の晩餐会 (講談社文庫)

黒猫邸の晩餐会 (講談社文庫)

ほっこりミステリ、と惹句にあるのだけれど、これほっこりとは違うんじゃない? みんな背負ってる過去かなり重くない? いえ、まあ、どうせ作家買いなのでそれほど気にしてないんですけど——。
というわけで「金星特急」の嬉野君、新作。現在を昭和初期・自分を二十代と信じる認知症の祖母、彼女のために亡くなった祖父のふりをする孫息子、この夫婦(?)のもとに招かれる研究員女子、という奇妙な構図のお話。日常ミステリでもあるけれど、ちょくちょくオカルトが挟まってくるのが味になっているか。まあでも話の引き締め役としてのMVPはどう考えても今村さんだと思います。なんだあれ萌えキャラか。黒猫フミエもかわいいですけどまあ猫だからな……。続刊が楽しみ。