空を飛ぶ夢くらい見ろ

エンタメ備忘録

Syrup16gを聴いている

syrup16g - 生きているよりマシさ (MV) - YouTube

五十嵐隆の気だるそうな声とそれほど上手でもない歌と彼の書くやたらと暗い歌詞が好きだ。とても好きだ。自暴自棄に突き放してくるようでいて、じっとそばで鳴っている。「がんばれ」とも「あなたには価値がある」とも言わず、「生きるのってしんどいよな」とつぶやくこの音楽に寄りかかって、どうにか立っている。

一旦解散してしまったときのアルバム「Syrup16g」は、最初から最後まで「さようなら」の歌が詰まっていた。ひとしきり聴いたあと、「いつまでも五十嵐に頼ってばかりいてはいけないのでは」などと、思った。それからなんとなく、日常的には再生しなくなった。

でも、Syrup16gは戻ってきたんだよな。
戻ってきてしまった。
再結成ではなく「五十嵐隆」として歌ったライブイベント「生還」はまだしも、再発とか患者とか徘徊とか、不謹慎なワードを連発して、また好き放題言っている。五十嵐隆がそこで歌っている。生きていることから抜け出せないでいる。頑張らなければ生きていけなさそうな人が、頑張らなくてもいいよと歌っている。休んでいいよと、逃げたってかまわないよと。何回聴いても泣きそうになる。あんたこそ、そんなこと言ってる場合かよ。でも彼が言うから沁みるのだとも思う。

このバンドの音源を聴くときは、どうしても現実に耐えきれなくなったそのときだけという縛りをつけたのが、「犬が吠える」解散のあたりだったろうか。そして——今は聴いている。逃げ出すためではなく、逃げ出した気分になるためなんだろう。

新譜が楽しみです。とても楽しみ。明日、店着日。

darc

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以下どうでもいい雑記。薄暗い。

どうにも参っているようで、「とにかくぜんぶつらい」という内容の記事を何日か跨いで書いていた。消したけど。隅から隅までよくわからない泣き言だった。でもこれ書いてるから一緒か。駄目じゃん。
誤解を招くといけないので書きますが、身の回りはいたって平穏です。毎度ながら理由もなく暗いだけ。いや仕事の不満はだらだら喋れるしそれが理由と言ってしまえば楽だろう。でも正確じゃない。この、理由がない、重苦しさとは、あるときふと気がついたら一緒にいたし、またお前か久々だなあとぼんやり挨拶するくらいの仲でもある。今回は被害妄想の野郎は連れてきていないようなので助かった。あいつマジで迷惑だからな。すげえ疲れるしなんにもできやしねえし他人さんにあらぬ疑いかけ続けるので火消しが大変(妄想だと打ち消す理性が残ってるおかげで妙に苦労してる気もする/残らなくなったらいよいよ本気で狂人だな。それはいやだ)。ところでなんで擬人化してるんだろう。わからんな。
いやしかし、社会人やってるだけで精一杯になりつつある。そろそろどうにかせんと。と言いつつ具体的に何かできることがあるかというと、特に何も思いつかんのですが……。