空を飛ぶ夢くらい見ろ

エンタメ備忘録

ちょー美女と野獣/野梨原花南

☆5
電子書籍化に喜び勇んで購入、再読。1巻はねえ、ダイヤちゃんのかっこよさといじらしさがとても好きなんですよ。作中ではうわっと思うようなつらいことも起こるんだけどだいたいずっとにぎやかで楽しくて、時折はっとするような言葉が挟み込まれたりまっすぐに背中をのばしてくれたり、やっぱりわたしは野梨原花南というひとが書く話がとても好きなんだなあと思った次第です。

春が待ち遠しいですね。

しかし1997年発行ってまじかよ。うわーおー。‬

BLACK BOARD(1)/イズミダフユキ

☆3。
几帳面な喋らない大男と無鉄砲でやかましい黒髪女子の逃避行とかまあ絶対好きなんですけど——、なかなかの当たり。敵のボスのいやらしさ、ライバルポジションの暗殺者の格好良さ、主人公ふたりの掛け合いの小気味良さ。強気な少女が両親の仇を探して駆け回るという表のストーリーの裏に、彼女には(今のところ)まったく関係のない大きな話があって、バランスがよい。好き。

ウチの使い魔がすみません(2)/櫓刃鉄火

ノーマンの無表情が癖になってきた……。お父さんの正体は薄々わかってきたかな? この予想は裏切られても当たっても面白そう。というか、きっと、これがどんな真実だろうと、関係ないのだ。ノーマンが数ある障害をものともせずに一直線に向かって行く姿——絶対にブレない人の快進撃を見て小気味いい気分になるのが、このおはなしの楽しみ方だろうから。